親の背中を見て子は育つ

紅葉

 親としては、「自分の子には、こうあって欲しい」「こんな子どもに育って欲しい」など、子どもに求める理想の姿のようなものがあります。しかし、いくら理想を求めても、親のほうが子どもの手本になっていなければ、子どもはそうはなってくれません。

 例えば、子どもに「感謝の気持ちを持て」と言ってみたところで、親がそういう気持ちを持っていないと、口先だけでは伝わりません。親自身に、人間としてこうありたいと言う確かたる目安があって初めて、子どもにも同じ思いが伝わるのです。

 言い古された言葉ですが、子どもは親の言うことの3割までしか身につけないが、親の行うことはその7割以上を身につけてしまうそうです。ですから「しつけ」も含め、「こうなって欲しいと望む子どもの姿」を実現する最も有効な方法は、親自身が先ずその望まれる姿を子どもの前で示すことです。

 一度、自分自身を振り返り、自分がどんな人間であるのかを客観的に見つめ直してみましょう。
そうすれば、子どもに示すべき自らの姿が見えてくるでしょう。

早寝・早起き・朝ごはん

 早寝~脳が成長しているのは、22時から2時の間です。眠っている間に「海馬(かいば)」と呼ばれる知識工場が活性化します。また、寝ている間に成長ホルモンが分泌され身長も伸びます。メラトニンは睡眠のサイクルをコントロールする神経ホルモンの一種で、体内時計の調節を担い睡眠を促し身体を休ませる働きをします。

 早起き~早起きはやる気の源であり、睡眠時の海馬の働きを良くします。海馬は記憶したことを知識に変えます。早起きするとセロトニンという物質が多く分泌され、心の高ぶりを静め、「ほっと」落ち着かせ安らぐ気持ちを作り出してくれます。また、日常生活の中で何でもないようなことを嬉しいと感じることができ、感情豊かな子どもになります。

 朝ごはん~成長期の脳は睡眠時にも糖とアミノ酸を沢山使うため、朝ごはんを食べないと脳が燃料不足になります。血糖値をゆっくり上げるために炭水化物・アミノ酸たっぷりのタンパク質(味噌、納豆、豆腐、卵、乳製品など)を摂取するのが理想的です。
昔ながらの日本の朝ごはんが、脳にとって一番良い食事であると言えます。