読書は自分の世界を広げてくれる心の旅

 活字離れが進む中で、子どもたちに本を読む楽しさや豊かさを知ってもらい、無限の創造力や好奇心を育んで欲しい。読書こそが人間の根を養い、個人の人生、ひいては国の未来を開く鍵になるように思います。

文部科学省の調査においても、現代の小中学校の子どもたちの読書量は10年前に比べて極端に減っています。スマートフォンやタブレットの普及により、SNSや動画配信サービスが日常的な娯楽として定着しています。
これにより、短時間で楽しめる情報やエンターテイメントが増え、書籍よりもデジタルコンテンツが優先される傾向が強まっています。ユーチューブなどの動画コンテンツは、視覚と聴覚を瞬時に刺激し、読書に比べて圧倒的に短い時間で満足感を得られるため、読書の魅力が相対的に減少している事実を再認識して下さい。
今は何でも手軽に、二倍速や三倍速で映像を見ることができ、ダイジェスト版で情報を収集することもできます。効率はどんどん良くなっているかもしれませんが、それと引き換えに、もしかすると大切なものを犠牲にしているような気がします。
スマホだけで情報を得ていると、本質を見失ってしまうのではないでしょうか。
タイトルや要旨だけサッと読むのではなく、じっくり時間をかけて最後まで文字を読む習慣は大切です。情報量が増えている中で、情報とどう向き合っていくか。
その時に本を読むことの重要性を忘れてはいけないように思います。

 読書を通して、自分だけでは経験できない他の人や過去の人の生き方や価値観を学ぶことが出来ます。自分もかくありたいという目標を与えてくれる。それが向学心や向上心に繋がっていくのです。
これからの社会を担っていく子どもたちには、元気よく自由に世界に向けて羽ばたいてもらいたい。そのために幼い頃から本を読み、知識や創造力を身に付け、豊かな感性を育んで欲しいと願っています。

 私の好きな言葉でこの文章を終わりたいと思います。
アメリカの詩人サミュエル・ウルマンが「青春」の詩で説いているように、
「青春とは人生のある期間ではなく、心のありようだ」。「希望を心に持ち続ける限り、人間はいつまでも青春を生きられる」を信条として、命ある限り「子どもを産み育てやすい街になるよう地域の福祉と子育て支援」のために全力を尽くしていきます。

「ありがとう」の言葉 お母さん、お父さんから言われると一番嬉しいね

「ありがとう」という言葉は、色々な場面で使われますが、その一言で子どもは自分が認められたという気持ちがもてるのです。
自信を失いかけた時、「ありがとう」の言葉にほっとして、自信となり、また頑張る力となっていく。
 大人も、子どもも、素直に「ありがとう」が言える社会でありたいですね。

最初の一歩は子どもの意思で!

 幼い時に何かに熱中した経験があるかどうか。
これが、「あと伸びする子ども」と「そうでない子ども」の違いだと私は思います。
あと伸びする子どもは、エネルギーにあふれています。
体力だけでなく、好奇心や自分を高めていく小さな成功体験をいっぱい乳幼児期に経験し、心が育っていることがポイントであるように思います。
このエネルギーを生み出すのは、幼い時に好きなことを好きなだけやった経験が重要です。幼い子どもが好きなことというと、たいていは「遊び」になりますがそれでよいと思います。
「何をするか」ではなく、「何かに熱中すること」が大切なのです。
その時に、子どもが信頼を寄せている大人の関わり方が重要になります。
関わり方次第で子どもの中に「あと伸びする力」が蓄えられていきますが、反対に「あと伸びする芽」を摘んでしまうこともあります。
子どもの意思を尊重し、最初の一歩を子ども自身が踏み出し、それを大人がじっと見守ることが大切なのです。

いま あなたができること

2024年1月1日の16時10分
能登半島をマグニチュード7.6の大地震が襲いました
元旦のめでたい空気が漂う中での突然の揺れ
災害は日を選ばないと誰もが実感したはずです
「その時」がいつ来るかを誰も知りえないし 止めることは誰にもできません
でも 一人ひとりが今この瞬間から備えることはできます
一人でも多くの命と暮らしを守るために