生きがい

椿

 心を込めて作った料理が、「家族の人に美味しい」と言ってもらえたら嬉しい。
試行錯誤を重ねて開発した商品が認められ、世に受け入れられると今までの苦労も吹き飛ぶ。
その時全力を尽くした満足感もあるけれど、何よりも嬉しいのは自分の行いが人の役に立ち、喜んでもらえたと実感できることである。
人に喜びを与えることに喜びを感じる。
それは人間の持って生まれた一つの本性だと言えよう。
人間が本来持っている優れた特質をお互いに今どれだけ発揮しているだろうか。
自分のことしか関心がない、自分の損得が最優先、そんな姿に堕落してはいないか。

 自己を犠牲にしてまで他人に尽くす必要はないが、人を喜ばせたいという思いで、自分に出来ることを懸命になす。
どうすれば周囲の人に喜んでもらえるのかを常に考え行動する。
一人ひとりのそうした生き方が、それぞれの生きる励みに繋がっていく。
そして、そこから潤いと笑顔に満ちた家庭や職場、また社会が生まれてくるのです。
人に喜ばれることを、喜ぶ心をお互いに取り戻したい。

肩の力を抜いて 子どもに向き合う

 親も子も、上手く出来なくて当たり前 子育てに正解なんてないんだよ。
どんな素晴らしい人でも、子育てで悩まない、なんてことないもの。
自分が完璧じゃない事に落ち込まないで、
子育ては一人でするものじゃない、皆でするものだから。
でもね、ただ一つだけ忘れてはいけないことがある。
それは、貴女の子どもは、何時も貴女を求めているということ。
幾つになっても、どんな時でも、誰も貴女と変わることは出来ないのだから。