環境が子どもを育てる

 モンテッソーリ教育は、「自由に基礎をおく教育法」と言われています。ですから、モンテッソーリが言う「自由」の意味とか範囲を正しく捉えることは、モンテッソーリの人間観やその教育の性格を明らかにしていくことにも連なると思われます。

 モンテッソーリは、子どもを科学的に研究する為に先ず子どもに自由を与え、自発的に自分を現すのを盛んにし、その自由に振る舞う子どもを観察することによって、すべての子どもが生まれつき自発的に成長発展する力を持っていることを発見しました。
成長に必要な環境条件が整えられて、そこで子どもが真に自由に生きることが可能にされると、その子どもの中に思いがけない新しい側面が現われてきます。
すなわち規律です。真の自由を与えると、真の規律が獲得されるのです。
「規律」とは、外から押し付けられるのではなく、子どもの内面から生じてくるものであり。それは、長い期間にまたがる内面の成長の現れです。

 人は、環境と教育によって「人間」になっていくと言われています。
故に、この規律を獲得するには、どのような環境を整備する必要があるのでしょうか。
無力な存在として生まれてきた子ども、親に依存していた子ども、その子どもに対して「自立」という方向性を示し、環境を整備してあげるのが親や教師の務めです。
自立の獲得の過程で出てくる「敏感期」という時期において、親や教師は常日頃から
子どもをよく観察し、敏感期に見合った環境を整えて、子どもの要求を満たしてやらなければなりません。また、その時期は一過性のものである以上、それを逃すと取り返すのに大きな努力が必要となります。
このようなことを踏まえながら、敏感期に対応できるような教具・教材が豊富に準備され、秩序が保たれていれば、子どもは秩序を手がかりにして区別したり、比べたりすることにより、手や身体を動かし「人格」を形成していくのです。
ただこの場合、親や教師は子どものリズムやテンポを考慮し「教える人」ではなく、「子どもの成長の援助者」に徹する必要があります。

ド・フリースの敏感期とは

 蝶は、木の股に卵を産みます。そこが一番風雨に安全だからです。
ところが、ここで卵からかえった毛虫は、そこにある大きな葉っぱは食べることが出来ません。
この毛虫が食べることが出来るのは、木の枝の先にある小さな新芽だけなのです。
どうして遠くにある新芽に気がつくのでしょう。それは、新芽を食べなければならない
ごく限られた期間だけ、環境の中の様々な要素のうちから、光という要素に対して非常に敏感な感受性が出てきて、明るい方へ明るい方へとひかれていく。
そして、一番明るい所に来ると自分の食べることが出来る新芽があるわけです。
これを食べて、もう大きい葉っぱでも食べられるようになると、光に対する敏感な感受性が無くなって、今度は別なものに対する敏感な感受性が出てくるのです。

いやいや、やだやだ 自分で自分で・・・今までされるがままだったのに
自分の意思をはっきり言えるようになったのね 成長の第一歩

 いよいよ反抗期に突入。
ある母親の言葉より、「毎日、子どもと戦争のよう。こんなに大変だとは思わなかった。
赤ちゃんの時も大変だったのに、これじゃあ、赤ちゃんの時のほうがよかったわ。」
でもこれって、成長の第一歩ではないでしょうか。
それに、ずっと続くわけじゃないんだから、もうちょっとがんばって、付き合ってみてあげて下さい。

保育園見学の勧め

9月上旬から、令和4年度の入園受付が始まりますので、新しく保育園に入園を考えてみえる知人がおみえになりましたら、この時期に出来るだけ多くの保育園をご自身の目で見学されることをお勧めします。毎年入園希望者が多く、クラス定員の関係で入園が困難な場合もありますが、年度途中での入園は、0歳児のみとなりますので十分ご検討下さい。

令和4年度クラス定員予定 内部ハートピア保育園 総数207名
0歳児21名・1歳児36名・2歳児36名
3歳児40名・4歳児36名・5歳児38名

令和4年度クラス定員予定 ハートピア保育園   総数234名
0歳児30名・1歳児40名・2歳児42名
3歳児40名・4歳児44名・5歳児38名