乳幼児期の言葉

 日常生活の中で、つい子どもを叱りつけることありませんか。
時間に追われて感情で子どもを叱り、「後であんなに叱らなければ」と後悔することありませんか。
乳幼児期は、言葉の習得に一番大切な時期です。
母語としての日本語は、世界に類を見ない「尊敬語・謙譲語・丁寧語」等を持ち合わせた素晴らしい言語です。
子どもは、探求反射と模倣反射を繰り返しながら成長していく時期ですので、テレビなどの影響を受けずに、大事に言葉を伝えていきたいですね。

 優しい愛情のこもった言葉を毎日聞いて育った子ども、何時も叱られ荒ぶれた言葉を投げ掛けられて育った子ども、どちらが心豊かな他人を思いやる人間に育っていくか考えて下さい。
叱られることに慣れ過ぎた子どもの心には、何が芽生えるのでしょうか。
「人間が成長する為には、小さな成功体験の積み重ねが一番大切である」と思います。
欠点は目につき易いのに、長所は見え難いものです。
些細な出来事に対してでも、親が誉めることで子どもは自信がつき、心の安らぎを得ることができます。

初心忘るべからず

 世阿弥は、50代半ばに著した「花鏡」の中で「初心忘るべからず」と言う言葉を残しています。
初心には若い時の初心ばかりではないのです。人生の時々の初心もあれば、老後にも初心があると述べています。
それぞれの人が、心新たにして何かをしようとした時が初心なのかもしれません。

 私が好きな言葉に、「夢持ち続け 日々精進」と言う言葉があります。
夢は「持っていたのに」と過去形ではなく、持ち続けるものだ。
その夢に近づくために「昔は頑張った」と振り返るのではなく、「今を頑張っている」ことこそ大事だと思います。

あなたは あなたでいいのだ

「これでいいのだ」
それは、赤塚 不二夫さんが漫画の中で幾度も繰り返してきた言葉
現実はままならない、うまくいかない事ばかり、
毎日のほとんどは、これで良くないのだ、の連続だ。
自分を責めて、誰かを責めて、何かを責めて、
そして、やっぱり自分を責めて、だけど試してみる価値はある。
「これでいいのだ」という言葉の力を信じてみる価値はある。
あなたが、もうこれ以上どうにもならないと感じているのなら、
余計に胸を張る必要はないし、立派になんて別にならなくたっていい。
「あなたは、あなたでいいのだ」
あなた自身がそう思えば、世界は案外、笑いかけてくれる。
人生は、うまくいかないことと、つらいことと、つまらないこと。
その間に、愉快なことや楽しいことが挟まるように出来ているから、
どうか、あなたの人生を大事に生きてほしい。


(新聞で見つけた素敵な言葉より)