令和5年に80年の歴史のある保育園が閉園になることが決まり、日永地域から沢山の待機児童が出ることが予想されます。
子どもたちにとって「心のふるさと」と言える保育園が無くなってしまいます。
この地域から育休による退園や待機児童が無くなり、少子化に歯止めが掛かって欲しいと考え、社会福祉の仕事に携わって30年になりますが、「福祉の精神に基づいて私が出来ることをしよう」と思い、日永の子どもたちや保護者のために日永ハートピア保育園(定員170名)を令和4年6月から建設することにしました。
「四日市市の乳幼児教育の在り方を変えたい」という信念でこの8ヶ月間、市長、副市長、子ども未来部部長と話し合い改革を訴えてきました。
池に大きな石を投げ、大きな波紋が広がったかもしれませんが、現状が変えられないもどかしさを感じます。
子どもが育つためには環境が大きな役割を果たし、発達に適した環境を整えることで、「子どもが本来持っている成長の力を発展させていくことができる」という考えに基づいて保育に努めています。
乳幼児の保護者支援を通して、この街で子育てを楽しみ、少しでも少子化に歯止めがかかってくれることを願っています。
子育てに喜びや希望が持てる社会
子どもは生れた時からそれぞれ取り巻く環境の中で、その時々に出会った人との縁や、出来事の積み重ね、経験に触発されながら育ちます。子どもにとって人や物の環境こそ大切であり、この育ちの環境づくりに大人は責任を持たなければなりません。
しかし、物質的な豊かさや利便性を求め、大人の都合を優先させた子育ち環境の仕組みをつくってきた結果、生きる希望が持てないという若者が増えています。
私たち大人は、子どもの育ちを通してこの問題の重大さに気づきながらも、大きな変革の流れを創り出す力にはなり得ていません。
子どもが自ら生きる意欲や思いやりを取り戻し、子どもたち一人ひとりの個性が輝く真の子育ちのため、私たちはもっと本気になって取り組まなければなりません。
また、地域における子育ての伝承が消えて、支え合う関係が希薄になる中で、多くの親は子育てを負担に感じています。家庭の子育て力は、保育サービスや経済支援を充実させたからといって高まるものではありません。
「子育てに喜びや希望が持てる社会」を再生するために、保育者は子どもの代弁者として何をどのように発信し、取り組むべきなのでしょうか。
全ての子どもと家庭に、責任の持てる真の子育て支援ができる社会、親も保育者も生き生きした真の子育てができる社会を目指して、今から出来ることを一歩一歩取り組んでいきましょう。
私のところにきてくれた大切な命・・・そんな気持ちを忘れていませんか?
子どもは、大きくなるにつれて言葉も態度もえらそうに・・・、なんて思ってしまうことがいっぱいですよね。
でも、子どもって、まだ数年しか生きていない、まだまだ可愛い赤ちゃんなのですよね。
「そんな子どもが、毎日一生懸命生きているんだなぁ」と見方を変えると、少し気持ちが楽になりませんか?
できなくって、あたりまえ! 焦らなくたって、だいじょうぶ!!