明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます

 乳幼児の保護者支援をとおして、この街で子育てを楽しみ、
少しでも少子化に歯止めがかかってくれることを願っています。

自分の花を咲かせる

 人は皆、天からその人だけの真実を授かって、この世に生まれてくる。
その真実を発揮していくことこそ、全ての人に課せられた使命である。
自分の花を咲かせるとは、この天真を発揮して生きることに他ならない。
 ある本の中で、このようなことが書いてありました。
オリンポスの神々が集まり、「幸せになる秘訣をどこに隠したら、人間がそれを見つけた時にもっとも感謝するか」を話し合ったそうです。
「高い山がいい」「いや、深い海の底だ」「それよりも地中深く埋めるのがいい」と議論されました。すると、一人の神が「人間の心の奥深い所に隠すのが一番だ」と言い、全員がその意見に賛成したという話です。
 幸せの秘訣は、人間の心の奥深くにある。
自分の花を咲かせる秘訣は、心の中にあるということです。
だが、心の奥深く隠されているが故に、秘訣に気づかぬままに人生を終える人も少なくない。どうすればその秘訣に気づき、自分の花を咲かせることができるのか。
 まず、自らの命の在り方について見つめなおしてみて下さい。
自分がここにいるのは両親がいたからであり、その両親にもそれぞれ両親があり、それが切れ目なく延々と続いて今自分はここにいる。
何処かで組み合わせが変わっていたら、あるいは途絶えていたら、自分はここにいない。
自分の命は自分のものではない。全て与えられたものだ。
その自覚こそ、自分の花を咲かせる土壌になる。

愛着形成と自我の芽生えを育む

 乳幼児期において、子どもは身近にいる特定の人による愛情豊かで受容的・応答的な関わりを通して、相手との間に愛情関係を形成し、これを拠りどころとして、人に対する基本的信頼関係を培っていきます。
また、自分がかけがえのない存在であり、周囲の大人から愛され受け入れられ、認められていることを実感し、自己肯定感を育んでいきます。
大人の愛情のこもった養護を通して愛着が形成されます。
子どもが不安になった時や困った時に、支えてくれる人が側にいることが大切です。
目は心の扉と言われるような子どものアイコンタクト、泣くことや笑うことの真の意義、子どもの興味、関心事を大人と共有したいという三項関係の芽生え、・・・・・
子どもは色々なメッセージを行動で発しています。
そのメッセージに気づいてあげられるよう、「私のことを見て」と言っているのかもしれません。
 その次に訪れる「自我の芽生えと自己主張の始まり」
1歳半から2歳になると、これまで大人から与えられてきた一つひとつのことを否定し、
「もう赤ちゃんじゃない」「いちいち命令しないで」「自分で決めたいの」と訴えたい思いが、「いや」「だめ」と言う一語文で表現するようになります。
長く泣いたり・駄々をこねたりするのは、「なんで自分の要求を通してくれないの」と言う思い通りにならない悔しさや怒りの感情表現と言えるかもしれません。
まさしく自我の芽生え、自分なりの心の世界が誕生すればこそ他者とのぶつかり合いを体験することになるわけです。
将来、人との葛藤を上手に切り抜ける為にも、この時期に信頼できる大人とぶつかり合うことが重要です。決して、大人の側の一方的な圧力で「だめですよ」「いけません」としつけることはしないで下さい。
子どものかたくなな態度に対して、大人のしなやかな対応が必要です。
大人が「まあいいか」と折れることもあれば、子どもが長泣きの後に大人の思いを受け入れることもあります。子どもが他者と折り合うことができる時には、自分の思いを相手に受け止めて貰っている、理解されている、尊重してもらえたと言うその人への信頼感が生じていることが何よりも大切だと思います。