謹んで新年のお慶びを申し上げます

新しい年が素晴らしい一年になりますよう
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
乳幼児期の保護者支援を通して
この街で子育てを楽しみ
少しでも少子化に歯止めがかかってくれることを願っています

令和 6年 元旦

年頭の挨拶

 令和 6年 1月 1日は、私の65回目の誕生日です。
私の一番好きな言葉を、年頭の挨拶として送りたいと思います。
 人は生きている間、誰でも様々な不安、不幸に悩まされるものです。
ある日突然、不幸が襲ってくることもあります。
「最も頼りにしていた親を亡くす」「愛していた人が離れていく」など、人は色々な問題を抱えて生きているのです。「その解決のために人生はある」と言ってもいいでしょう。
 苦労しているのは、決して貴方だけではありません。
表面は幸福そうに見える人も、胸の奥に大小様々な悩みを秘めて生きているものです。それを言えば愚痴になり、周りの人を不愉快にするので黙っているだけなのです。
そうした悩みは、やがて時が解決してくれます。
 谷が深ければ深いほど、山がより高く見えるものです。
これと同じように、真の喜びは不安や不幸の裏返しであり、その時に得られる感動や感謝であるとも言えます。
「苦悩無くして精神の果実は実らない」というトルストイの言葉の意味をぜひ知って下さい。恵まれっぱなしですと、それを正しくはかる感性が鈍ってしまうものです。
 不幸や不安に遭遇した時は、確かに苦しく辛いけれども、人間形成にとっては掛け替えのない良薬になるものです。
それは貴方が、「不安も悲しみも、そして不幸ですら、人生の全ては自分を高める磨き砂になる」と決心できるかどうかにかかっています。
そして、「たった一度の人生、プラス思考で自分の人生を謳歌して生きていきたい」と私自身いつも思っています。

保育発表会を振り返って

「保育発表会」に、沢山の方々にお集まり頂き有難う御座いました。
音楽表現、歌や合奏、子どもたちはこの日のために一所懸命練習してきました。緊張で声が小さくなったり、恥ずかしくて自分を表現できなかったり、
色々な子どもの姿が見られたかもしれませんが、やり終えた後の達成感は、「子どもの心」を育てます。乳幼児期に「小さな成功体験をいっぱい積み上げて、小学校に進んで頂きたい」と考えています。この積み上げが、「心の自信に繋がり、生きていく支えになる」と信じています。
モンテッソーリ教育で集中力や自己肯定感を育んだ、将棋の 藤井 聡太さんは愛知県瀬戸市の「雪の聖母幼稚園」に通いました。
お仕事でハートバックを100個作ってお母さんを驚かせたそうです。
子どもは、自分から「やりたい」という気持ちがあれば、何度でも繰り返し、黙々と集中します。幼児期にモンテッソーリ教育を受けた人の中からは、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏、アマゾンの創設者ジェフ・ベゾス氏などユニークな人たちが沢山みえます。
「あと伸びする力を育む」ためには、最初の一歩は子どもの意思で歩んでいけるように見守ってあげて下さい。

※日永ハートピア保育園の保育発表会は2月10日です。

自分で自分を育てていく

「たっぷりと愛情を注いであげて下さい」というのは、子どもについて書かれた本や子どもに関するアドバイスなどでよく目にし、耳にするフレーズです。
 たいていの場合、親には元々溢れるほどの愛情があるので、「やっぱり子どもにはたっぷりの愛情が必要だ」と再確認します。そこで、子どもの快適さを追求してさらに衣食住に気を配り、子どもが喜ぶものを与え、病気にならないよう、怪我をしないように、友だちに嫌われないように、勉強で困らないように・・・と、その愛情を「転ばぬ先の杖」にして、子どもに差出しているのではないでしょうか。
 そして、いつも子どものことを考え、子どもの将来を考え、献身的に行動している自分を、また反対に厳しくしつけて、親の言うことをよく聞く良い子に育てている自分を、「親としての責任を果たしている」と思いたがっているのではありませんか。
 しかし、子どもに注がなければならないのは、そういう類の愛情ではありません。
子どもに必要なのは、甘やかすことでも親が決めたゴールに向かって歩く従順さでもなく、自立して自分の人生を切り開いていく力、人を思いやる心、様々な難題に直面した時、それを自分で乗り越えられる強さと自信です。
 こうした能力を一つ一つ身に付けていかなければならない子ども時代に、「転ばぬ先の杖」は不要どころか有害なもの。溢れる愛情は、子どもが「自分で自分を育てていく」姿をしっかりと見守り、応援することに使ってあげて下さい。