「たっぷりと愛情を注いであげて下さい」というのは、子どもについて書かれた本や子どもに関するアドバイスなどでよく目にし、耳にするフレーズです。
たいていの場合、親には元々溢れるほどの愛情があるので、「やっぱり子どもにはたっぷりの愛情が必要なんだ」と再確認します。そこで、子どもの快適さを追求してさらに衣食住に気を配り、子どもが喜ぶものを与え、病気にならないよう、怪我をしないように、友だちに嫌われないように、勉強で困らないように・・・と、その愛情を「転ばぬ先の杖」にして、子どもに差出しているのではないでしょうか。
そして、いつも子どものことを考え、子どもの将来を考え、献身的に行動している自分を、また反対に厳しくしつけて、親の言うことをよく聞く良い子に育てている自分を、「親としての責任を果たしている」と思いたがっているのではありませんか。
しかし、子どもに注がなければならないのは、そういう類の愛情ではありません。
子どもに必要なのは、甘やかすことでも親が決めたゴールに向かって歩く従順さでもなく、自立して自分の人生を切り開いていく力、人を思いやる心、様々な難題に直面した時、それを自分で乗り越えられる強さと自信です。
こうした能力を一つ一つ身に付けていかなければならない子ども時代に、「転ばぬ先の杖」は不要どころか有害なもの。
溢れる愛情は、子どもが「自分で自分を育てていく」姿をしっかりと見守り、応援することに使ってあげて下さい。
天使の寝顔は 最高のプレゼント
子どもの寝顔って、なんてこんなに可愛いのだろう
起きている時は、泣いたり、やだやだばかり・・・
でも、こんなに幸せそうに眠っているのを見ていると、
今日の色々な出来事が、どうでもよくなってしまう
さあ、明日は笑顔でがんばろう!
親の背中を見て子は育つ
親としては、「自分の子には、こうあって欲しい」「こんな子どもに育って欲しい」など、子どもに求める理想の姿のようなものがあります。
しかし、いくら理想を求めても、親のほうが子どもの手本になっていなければ、子どもはそうはなってくれません。
例えば、子どもに「感謝の気持ちを持て」と言ってみたところで、親がそういう気持ちを持っていないと、口先だけでは伝わりません。
親自身に、人間としてこうありたいと言う確かたる目安があって初めて、子どもにも同じ思いが伝わるのです。
言い古された言葉ですが、子どもは親の言うことの3割までしか身につけないが、親の行うことはその7割以上を身につけてしまうそうです。
ですから「しつけ」も含め、「こうなって欲しいと望む子どもの姿」を実現する最も有効な方法は、親自身が先ずその望まれる姿を子どもの前で示すことです。
一度、自分自身を振り返り、自分がどんな人間であるのかを客観的に見つめ直してみましょう。
そうすれば、子どもに示すべき自らの姿が見えてくるでしょう。