思い通りにならない日は 明日頑張ろう

 今年も後1ヶ月で一年が終わろうとしています。
皆さん、良い思い出をいっぱい作れましたか。
親にとって子どもの成長が、何よりもエネルギーの源になります。
 以前、保育発表会で職員からAKB48の「365日の紙飛行機」という歌のプレゼントをしたことを思い出しました。この歌詞の中にある素敵なフレーズをご紹介します。

朝の空を見上げて 今日という一日が
笑顔でいられるように そっとお願いした
時には雨も降って 涙もあふれるけど
思い通りにならない日は 明日頑張ろう
・・・・・
人生は紙飛行機 願い乗せて 飛んでゆくよ
風のなかを力の限り ただ進むだけ
その距離を競うより どう飛んだか
どこを飛んだのか それが一番大切なんだ
さぁ心のままに 365日
飛んでゆけ 飛んでみよう

AKB48の「365日の紙飛行機」より

 この楽曲は、NHK連続テレビ小説「あさが来た」の主題歌として制作されました。
ご覧になった方も多くみえると思いますが、女性の生き方に制約の多かった時代を言い訳にせず冒険し続けたヒロインの屈託のない生き方を、力をいれると上手く飛ばず、風に乗ると何処までも飛ぶ紙飛行機に例えたそうです。
人生の応援歌として、この歌を心の中に留めておいて下さい。

貴方が 私の子どもでいてくれて ありがとう

 安心して傍にいられるから自分のままでいることができるし、貴方が大好きだから自分の気持ちも大切にできます。
一緒に笑って、泣いて、怒ってくれるお父さんお母さんに、心の中でそっとありがとう。
 子どもにとっての幸せとは、そんな気持ちで何時までもいられること。
その始まりは、「貴方が私の子どもでいてくれてありがとう」と子どもの心を抱きしめてあげること。

教育の礎は家庭にあり

 日本には、古くから「手塩に掛けて子どもを育てる」という言葉があります。
この言葉の意味は、「自ら手を下し、心を込めて、骨を折ることである」と辞書に記されています。
 保育園や幼稚園で絵本を読んでもらっていても、家庭においてお父さんやお母さんが自分の声で読んであげなければ、教育の土台が失われてしまいます。
絵本は、わずか5分か10分で一冊読むことが出来ます。
忙しいから絵本を読んであげる時間がないのではなく、子どもの方に心が向いていないからではないでしょうか。
心を込めて絵本を読んであげて下さい。
その時、子どもは貴方のほうに心を一杯に開き、耳を傾けて貴方の言葉を聞くでしょう。自分に向いている、貴方の愛情を一杯感じるでしょう。
子どもが成人した時、乳幼児期のこのような思い出は、親にも子どもにも心の中にはっきりと残っています。
これが、「人間の絆」というものかもしれません。
そして、このような幸せな時間を親から与えられた子どもは、大人になった時に自らの幸せをしっかりと築き上げ、人とそれを分かち合える人間に育つと私は思います。

私たち大人が夢のモデルに

 皆さんは、生きることをとことん楽しんでいますか?
皆さんは、自らの道を自らの力で切り開こうと、打ち込んでいることはありますか?
この当たり前のことが、当たり前にできない現状に悲しみや危機感を感じているのは、私だけでしょうか。
「子どもは、大人の背中を見て育つ」と言われます。
「あんな風になりたい」「あんなことできたらいいな」と、子どもたちが自らワクワク感を持って、いきいきと生活できる環境って素敵だと思います。
 子どもたちに明るい未来、つまり「夢を持って欲しい」。
そして、「その夢が子どもたちの志」となって欲しい。
子どもたちの夢が「こころざし」に成長していくきっかけが、社会福祉法人 志生会 であり、温かい家庭であって欲しいと願っています。